「自己PR」について迷うことの一つが、「履歴書の自己PRと面接のときの自己PRは同じでいいのか。違う方がいいのか」ということですよね。
履歴書ですでに自己PRをした後に、面接で自己PRするわけですから、同じ内容のことは避けたほうがいいような気もするし、と言って、履歴書と違う内容の話をするのもどうなのかと思うし、それで迷うわけです。
私もあなたと同じように、そのことでさんざん悩んだものです。
で、結局どうしたかと言うと、履歴書と面接時の自己PRは同じ内容にしました。
その理由を説明しますね。
履歴書を「面接のための目次・索引」と位置付ける考え方があります。
履歴書はつまり、「あなたという人間」に関するインデックスのようなものだというわけですね。
担当者は、あなたに関する情報の項目を履歴書で知り、その項目にもとづいて面接をすると考えるとわかりやすいでしょう。
履歴書を見て、「自己PRの内容はこういうことなのだな」と思い、それを面接の時に確認するわけですね。
ですから、面接の時に履歴書と違った内容の自己PRをすると、「あれ、話がちがってる」と感じるに違いありません。
悪く詮索する面接官だと、こんなふうに考えるかもしれません。
「履歴書をいい加減に作ったため、自分で書いたにも関わらず、自己PRの内容を忘れてしまったのかもしれない。ということは、今、口で説明している自己PRの内容も、口から出まかせのいい加減なことなのではないか」と。
そんな風に思われたら困りますよね。
ですから、面接の時に、履歴書と違う自己PRをするのは、避けたほうがいいと思います。
面接ではあくまでも履歴書の内容に即した形で自己PRをするのが原則ということなんですよ。
その上で、その内容をよりわかりやすく、説得力のある説明をするのが、面接での自己PRのあり方ではないでしょうか。
ただし、履歴書には書かなかった、別のアピールポイントを、面接の時に披露するのはOKだと思います。
その際にも、あくまでも履歴書に書いた内容がメインであるというスタンスは変えない方がいいですね。
メインの自己PRをした上で、「こういうところも自分のアピールポイントの一つです」と付け加えるのが、無理のないやり方だと思います。
ありがちなのが、「履歴書にはスペースの関係で書ききれなかったんですけど」というような前置きをすること。
そういう言い訳じみた言い方をするのは、良い印象を与えません。
箇条書きなど、書き方を工夫すれば、限られたスペースでも伝えたい内容は盛り込むことは可能なはずですよね。
ですから、余計なことは言わず、「こういう強みもあります」と、シンプルに付け加えるようにしましょう。
つまり、面接ではプラスアルファがあってもかまいませんが、あくまでも履歴書の自己PRの内容がメインになること、それを丁寧に説明するのが、面接の基本姿勢だというのが、私の考え方です。
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